高松市長は、8月28日に市長定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
新型コロナウイルス感染症対策として本市が取り組んでいる各種事業について報告いたします。
まず、一人につき10万円を給付する特別定額給付金につきましては、オンラインについては5月1日から、申請書によるものについては5月12日から受付を開始し、3カ月を経過した今月11日をもって申請を終了したところです。
この間、3度の勧奨通知を実施するとともに、高齢者世帯や覚障がい者世帯への訪問説明等、周知を図った結果、対象世帯数10,922件中10,897件、全体の99.8%について給付を行ったところであります。
・新しい生活様式に取り組む中小企業等応援事業について
この事業につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中、「新しい生活様式」に則り、感染拡大防止を図りながら、営業を継続する市内の飲食業や小売業などの中小企業等の事業者に対しまして、感染症防止対策に必要な経費として、5万円を上限に対象経費の合計の3分の2を交付するものであります。
なお、先月31日から申請受付を開始したところでありますが、事業者に早急に交付できるようスピード感をもって対応してまいりたいと考えております。
また、交付を受けた事業者並びに「新しい生活様式」に対応している全業種の方へは、ステッカーを交付させていただいております。
・新生児特別給付金給付事業について
4月28日以降に出生した、特別定額給付金の対処とならなかった新生児を持つ家庭に対し、新型コロナウイルス感染症対策の影響による経済的な負担と子どもの健やかな成長を支援するため、新生児特別給付金の支給を実施しております。
対象は本年4月28日から令和3年3月31日までに生まれた新生児で、一人当たり10万円を給付するものであります。8月26日時点で54件の支給をいたしております。
・もとみや市民エール商品券について
新型コロナウイルス感染拡大により、外出自粛を余儀なくされた市民の方々への自粛協力への感謝と生活の支援を行い、消費喚起を高揚し、さらには、停滞する地域経済の回復を図るため、30%のプレミアム分を上乗せして商品券を発行するもので、商品券の愛称は、「もとみや市民エール商品券」といたしました。
この市民エール商品券につきましては、委託先であります本宮市商工会におきまして、8月16日の新聞折込みや市ホームページなどで周知を行っており、9月14日から販売を予定しております。
商品券の有効期限は、消費喚起を図るため、9月のシルバーウィークと正月を挟む9月19日から来年の1月31日までの約5カ月としております。
市民の皆さんの関心は高いものと考えております。販売時の混雑も予想されますので、市商工会と協力し、感染予防対策を取りながら、市民の皆様が喜んで活用していただけるよう進めてまいります。
令和元年東日本台風の発生から間もなく1年が経とうとしています。この間、被災された市民の皆様が1日も早く元の生活に戻れるよう、復興の推進を本市の最優先課題として取り組んでいるところでありますが、自宅修理が完了していない、公費解体後に住宅を再建する予定であるなどの理由により、今なお125世帯、251名の方々が自宅へ戻れない状況であり、改めて甚大な被害であったことを痛感しております。
・災害廃棄物の処理状況について
広域処理や国の仮設焼却炉への搬出が完了し、不燃物の処理につきましても順調に進んでおり、全体の進捗率は98%となったところであります。引き続き9月中の処理完了に向けて進めて参ります。
・被災された事業者の対応状況について
グループ補助金等の申請認定の状況でありますが、98の事業者が申請を行い、認定された事業者は87事業者、事業完了した事業者は、40事業者となっております。
申請が済んで、まだ認定を受けていない17事業者については、来月中に認定される見込みとなっております。
また、全体の補助申請額等につきましては、総事業費で13億2,298万533円、補助金申請額で8億8,865万9,430円であります。
・安達太良川河川改修事業の概要について
昨年の台風で河川が氾濫した安達太良川について、河川管理者である福島県が、阿武隈川の合流部から国道4号に架かる安達太良大橋までの区間の、河川改修のための測量・設計業務を行い、事業計画が決定しました。
これに伴い、福島県では、8月25日から本日までの4日間、市内施設3箇所を会場に、流域の市民の皆様および事業者の方々に対し河川改修事業の説明会を開催しております。
はじめに、JR橋の上流部分(安達太良大橋まで)について、暫定高での堤防嵩上げ工事および堤防の補強工事を行い、その後、下流の堤防補強工事を行います。
JR橋の上流部分については、将来的にJR橋を嵩上げしなければならないため、計画高より30cm低く、昨年の氾濫水位より70cm高く、下流部については計画高で整備いたします。
工事については、上流部から行い、本年9月に入札、10月着工の予定であります。
なお、JR橋改築については、JRより全面的協力の返事をいただいており、今後、本格的な改修を進める方針であります。
また、国道4号より上流部の安達太良川、百日川、五百川など、福島県が管理する河川につきましては、河川氾濫防止のため、河道掘削や樹木の早期伐採を、引き続き強く訴えてまいります。
・令和元年東日本台風災害追悼復興祈念事業について
市では、災害から1年を迎えるにあたって、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、災害からの復旧・復興、そして市民の皆様の安全を祈願するため、10月13日に、「みずいろ公園」において、令和元年東日本台風災害追悼復興祈念事業を実施いたします。
この追悼復興祈念事業では、犠牲になられた方々に対し、哀悼の意を表すとともに、復旧・復興への思いを新たにするため、希望の灯りをともすキャンドルナイトや被災された方々や市民の皆さんの心を癒すコンサートを、コロナ対策を充分に取った中で実施する予定であります。
本宮駅東西自由通路等新設工事につきましては、JR東日本との施行協定により進めておりますが、このたび、建物の基礎杭工事におきまして、想定できなかった岩石が出現したとの報告がありました。
そのため補助工法の追加等が必要となり、工事費が約3億6千万円の増額、工期についても、約1年程度延長になり、供用開始は令和4年春の見込みとなるものであります。
本宮駅東西自由通路等は、中心市街地活性化に不可欠でありますので、早期の供用開始に向けて進めて参ります。
本市が、英国を相手国とする「復興ありがとうホストタウン」でありますことから、東日本大震災からの復興と安全・安心を発信するとともに、来年に延期されました東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて機運の醸成を図るため、英国文化の普及することを目的といたしまして、英国自動人形展を9月12日 土曜日から11月1日 日曜日まで、白沢ふれあい文化ホールにおいて開催いたします。
今回展示する英国自動人形は、英国の代表作家ポール・スプーナー氏による作品で、愛嬌ある見た目とは裏腹に深いテーマ性が秘められており、繊細で高度な技術が駆使された絶妙な動きで、大人から子どもまで楽しんでいただけるものとなります。
また、日本の若手作家鈴木完吾氏の作品「書き時計」を併設し、英国文化と日本作品のコラボレーションを実現しております。
さらに、会場では、東日本大震災から復興した本宮市の姿や、ホストタウン相手国であります英国との交流のこれまでの歩みなどをデジタルサイネージなどで放映するなど、 特設ブースも設置する予定でございます。
新型コロナウイルスの影響により、今年度英国生徒たちを本宮市に招いて交流することはかないませんでしたが、今回の企画展の模様を動画に収録し、英国へ発信しながら、今後のさらなる交流促進と友好関係の構築につなげてまいりたいと考えております。
令和2年第7回本宮市議会定例会が9月2日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおりであります。
今回の補正予算規模については、一般会計17億4,764万3千円、その他の会計3億1,384万6千円で全会計合計で20億6,148万9千円となっております。
主な内容でありますが、自治功労表彰および特別功労表彰について、同意を求めるものが5件、専決処分を行った補正予算について、議会の議決を求めるものが1件、条例の制定および、一部改正について議会の議決を求めるものが4件、各会計の令和元年度歳入歳出決算について議会の認定を求めるもの8件、各会計の補正予算について、議会の議決を求めるものが7件であります。
報告につきましては、令和元年度継続費の精算および、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、令和元年度の健全化判断比率等について、報告を行うものでございます。
以上、上程いたします議案等でありますが、一般会計補正予算の内容等につきまして、ご説明申し上げます。
人件費については、超過勤務手当などの職員手当を補正するものであります。
農業水利施設等保全再生事業基金積立金は、令和元年度の実質収支額から繰入れいたしました平成30年度分ため池除染事業の執行残金を、積み立てるもので、今後、国に返還する予定であります。
教育施設等整備事業積立金は、今後の各関連施設の整備、更新、改修等の財源を確保するため、積み立てるものであります。
「財政調整基金積立金」については、本補正予算における財源調整により、基金に積立てを行うものであります。
主な事業の補正内容については、
一つに、放射性物質対策による汚染土壌の中間貯蔵施設への輸送が完了した 関下仮置場ほか5ケ所の仮置場原型復旧 工事に要する経費を、
二つに、大森・一ツ屋線、小田部・八幡線など8路線の道路維持工事および道路改良・諸修繕工事に要する経費を、
三つに、施設の快適性の向上図るため、あだたら憩いの家トイレ改修工事および工事監理委託に要する経費を、
四つに、上野台7号線、稲沢字前田地内など4カ所の水路改良工事に要する経費を、
五つに、中央公民館の災害復旧にともない、図書室の一般用書架の購入費を、
六つに、現在改築を行っている本宮第2保育所の駐車場整備にかかる測量設計委託に要する経費を、
七つに、老朽化した長屋体育館屋根の塗装工事に要する経費を、
それぞれ計上いたしました。
また、予備費の増額につきましては、新型コロナウイルス感染対策により想定以上の充用があったことから、今後の自然災害発生などの緊急時の経費支出に備えるため、計上したものであります。
この結果、歳入歳出予算のそれぞれに17億 4,764万3千円を追加するものであります。