高松市長は、11月27日に市長定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
本市では、新型コロナウイルス対応に伴う市独自の経済対策としまして、「営業自粛等協力金・事業継続奨励金交付事業」や「新しい生活様式に取り組む中小企業等応援事業」、さらには、「もとみや市民応援(エール)
商品券発行事業」に取り組んでまいりました。
今回は、新たに「本宮市食べて得々キャンペーン事業」を立ち上げ、新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな影響を受けている市内飲食店の支援を行うとともに、市民の皆様には、お得感を実感していただける事業を構築いたしました。
この事業につきましては、本市の発行する新しい生活様式実施中ステッカーを店舗に掲示し、本キャンペーンに加盟する2舗以上の飲食店を利用し、スタンプを3つ集めると1,500円分のクーポン券と引換ができ、「本宮市民応援(エール)商品券取扱店」で利用できるもので、クーポン券発行枚数・・・8,000組、総額1,200万円を予定しております。
事業の期間は、忘新年会から歓送迎会を挟む12月1日から令和3年5月31日までの6カ月間とするものであります。
つきましては、発行済の応援(エール)
商品券との相乗効果を図り、市内商店街の活性化と経済回復の一助とするものであります。
なお、本事業に係る経費は10月22日に専決処分し、11月25日の第8回臨時議会で承認をいただいております。
まず、災害廃棄物につきまして仮置場からの搬出が完了いたしました。
市内2箇所に仮置場を設置し処理を進めてまいりましたが、広域処理である新潟県五泉市や、葛尾村および二本松市東和地区の国仮設焼却施設等のご協力により進展し、9月30日をもって搬出を完了することが出来ました。改めて、ご協力を頂いた多くの皆様へ御礼を申し上げます。
引き続き台風災害からの復旧復興を早急に進めてまいります。
次に、本市独自の令和元年東日本台風検証委員会を去る7月17日に立ち上げ、学識経験者や被災された市民の代表の方々に委員を委嘱させて頂きながら、4回に渡り委員会を開催してまいりましたが、11月24日に検証報告書を提出していただきました。
内容については、自助・共助・公助の体制構築と防災意識の向上を図ること、様々な手段を用いて、わかりやすい表現で市民へ伝え、危機感の共有を図る必要性があるなど、平時から水害に強い地域づくりをソフト面・ハード面を両輪として推進することが重要であるとされております。
これら、貴重な提言を頂いたことを受け、市といたしまして、今後様々な防災・減災対策へ生かしてまいりたいと考えております。
次に、被災された事業者の対応状況についてであります。
グループ補助金等の申請認定の状況でありますが、99の事業者が申請し、全ての事業者が認定され、事業完了した事業者は、64となっております。
また、全体の補助申請額等につきましては、総事業費で13億5,508万9,818円、補助金申請額で8億5,341万7,430円であります。
次に、本宮第1保育所災害復旧事業についてであります。
移転先としております地権者の方との売買契約が整い、現在、農地転用並びに開発行為の手続きを進めているところであります。
開発総面積は4,619.02平方メートル、園庭、園舎および駐車場を備えるものであります。
また、隣接する市道舘ノ越関根線の一部改良工事を併せて行い、利用者の利便性の向上と安全確保に努めてまいります。
現在、県の百日川改修計画があることから、早期完成に向け、引き続き要望してまいります。
次に、今後の災害発生に備え、避難所における初期対応として新たにサテライト型の防災備蓄倉庫を建設いたします。
避難所は新型コロナウイルス感染症対策も含めて大きな体育館を予定しており、その敷地内に、避難所に必要な備蓄品を収納する倉庫を隣接して建設することで、避難所の早期開設に寄与するものです。
なお、関連する予算を12月補正予算に計上しております。
今年は本市に影響を与える台風は上陸しませんでしたが、今後も災害に備え、設備の充実を図ってまいります。
次に、国および福島県が管理する施設の災害復旧事業等につきましては、昨年の台風で被災した県管理河川等の復旧工事について全てが発注となりました。
道路については、主要地方道二本松金屋線と飯野三春石川線が、河川につきましては安達太良川、五百川、瀬戸川、百日川、朝日出川、小浜川、仲川の合計22箇所について契約締結がなされ、これからの渇水期に施工を行い、来年春の完成を目指して進められております。
安達太良川の築堤工事については、暫定高での堤防嵩上げ工事および堤防の補強工事を行っており、その後、下流の堤防補強工事を行うこととなっております。
五百川については、県道須賀川二本松線の五百川橋の架け替えを県が予定しており、上流部について現在堤防嵩上げ工事を実施しております。
また、以前より要望しておりました阿武隈川の河道掘削につきましては、国土交通省により間もなく本格的な工事着手が予定されております。
本市の庁舎については、合併による職員増加、OA機器の配置等により手狭となっており、事務執行に支障をきたしている状況であります。
また、複雑多様化する市民ニーズや行政課題に対応するため、市民サービスの向上と効果的な事務執行を進める必要があることから、組織の見直しを検討しております。
今回の主な組織の見直し内容として、3点あげております。
1点目として白沢総合支所の業務見直しであります。
現在3課6係による業務を、諸証明発行や福祉関連の各種申請等を受け付ける市民窓口業務と、農業経営相談・道水路橋りょう等の相談・地域意見、要望等の受付連絡調整・地域における緊急、応急的対応を担う地域コミュニティ増進業務の1課2係とするもので、本庁とのWebシステムを構築し、白沢地区住民のサービス低下とならないよう、サービス維持を図ってまいります。
2点目としまして、保健福祉業務の「えぽか」への集約であります。
現在、本庁とえぽかに保健福祉部が分散しておりますが、えぽかに集約することで利便性の向上と、ワンストップサービスによる効率的なサービスの提供を図ります。
現在、えぽか2階にあります社会福祉協議会は、白沢総合支所1階フロアに移転しますが、えぽかにも社会福祉協議会職員を配置し、Webシステムにより窓口業務を継続することで協議を進めております。
3点目としまして、技術職の集約化であります。
建設部へ建築課を新設するとともに、現在、建設部、財務部、教育部、白沢総合支所に分散して配置している土木技師および建築技師を建設部へ集約し、各部が管理している施設の維持・修繕等に横断的に対応できる体制とします。また、まちづくり推進課に公園緑地係を設置し、都市公園・児童公園の一体的な管理を行ってまいります。
なお、課や係の名称につきましては、市民の皆様に業務内容が判りやすいよう、引き続き検討してまいります。
現在、市民や事業者の方々に、市への申請や届け出などの行政手続きにおいて、法令等の根拠が明確でないものも含め、慣例的に押印を求めております。
令和3年1月からは、市の判断で押印の要否を決定するものについては、自署もしくは、記名により押印の省略を進めてまいります。
押印の省略に向けて、現在準備を進めておりますが、国および県の法令や通知などにより押印が義務付けられているものなどを除く、約870種類の申請書などで押印の省略ができる見込みです。
今後も、押印を求めます約150種類の申請書などについては、法令改正および国などからのガイドライン改定やマニュアルなどが示された段階で、順次、押印省略の見直しを進めてまいります。
高木字黒作地内の本宮運動公園内、「みんなの原っぱ」に整備いたします運動広場の整備計画案がまとまりましたので報告いたします。
基本コンセプトは、「誰もが いつでも 誰とでも」、子どもから高齢者まで気軽にスポーツを楽しみたい方から本格的な競技力の向上を目指している方にも対応した施設とするものであります。
この運動広場につきましては、高低差のあるランニングコース、平坦なランニングコース、直線のランニングコースの3種類のランニングコースを整備するものであります。
ランニングやウォーキング、散策など既存遊歩道との一体的な利用や、夜間照明、運動器具などの設置により運動機会を提供し、多世代にわたり楽しんでいただけるよう整備をするものです。
事業費は約1億5,500万円を見込んでおり、今定例会において予算措置をし、本年度と来年度の2カ年の継続事業として、来年度の市町村対抗駅伝競走大会の練習に間に合うよう整備を進めるものであります。
全国まゆみちゃん交流プロジェクトにつきましては、本市のイメージキャラクターまゆみちゃんと同じ「まゆみ」の名前を持つ方を全国から募集し、市、市民、市内事業者等との関係を構築することで、
全国への情報発信力を強化するとともに、話題性と新たな魅力の創出による知名度向上を図ってまいります。
また、地域内外の住民との地域活動による関係人口との交流を通した、市民の郷土愛醸成や地域活性化、更には新たな事業創出や既存事業への付加価値創造へ繋げていくため、今年度から3年かけて実施する事業であります。
本年度の事業内容につきましては、まゆみさんの募集がメインとなります。
募集については、11月末からの募集を目指し、現在募集サイト等の構築を進めているところであります。
まゆみさん登録のための特設サイトを構築するとともに、Facebookやインスタグラム等のSNSへのWEB広告により、まゆみさんの募集をいたします。
1月末には、新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインによる交流会を実施し、その後も継続的に募集を図り、本年度の募集目標50人を目指してまいります。
まゆみさんを、市外からの関係人口として、継続的に本市との関わりを持つことで本市の活性化、賑わいづくりにつながる事業と考えておりますので、ご協力くださいますようをお願いいたします。
令和2年第9回本宮市議会定例会が・・12月2日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおりであります。
今回の補正予算規模については、一般会計6億5,378万1千円、その他の会計5,092万6千円で全会計合計で・・・7億470万7千円となっております。
主な内容でありますが、条例の一部改正について議会の議決を求めるものが6件、請負契約の一部を変更する契約について議会の議決を求めるものが2件、市道の路線認定、廃止について議会の議決を求めるものがそれぞれ1件、各会計の補正予算について、議会の議決を求めるものが6件であります。
以上、上程いたします議案等でありますが、一般会計補正予算の内容等につきまして、ご説明申し上げます。
歳出の主なものとして、
一つに、災害対策として、備蓄品を保管するための市内各所への防災備蓄倉庫を整備や、排水ポンプ自動車の配備に要する経費を、
二つに、市民健康増進につなげるため、本宮運動公園みんなの原っぱに整備する、市民のためのランニングコース整備に要する各経費を、
三つに、保育施設の災害復旧として、移転する本宮第1保育所の敷地造成および旧本宮第1保育所の解体にかかる各工事費および関連経費を、
四つに、社会教育施設の維持管理として、経年劣化により補修が必要となった、荒井地区および仁井田地区公民館の外壁塗装工事に要する経費を、
五つに、学校教育施設の維持管理として、岩根小学校敷地の用地取得に要する経費を、
六つに、将来負担の軽減として、福島県市町村振興基金借入金の一部繰上償還、並びに、令和元年東日本台風被害の減免措置額が確定したことによる、歳入欠かん債の一部繰上償還に係る予算をそれぞれ計上いたしました。
歳入については、地方譲与税、震災復興特別交付税の増額、事業費の変更などによる国県補助金の増減、寄附金の増額のほか、繰上償還や不足する財源に対する各種基金からの繰入金を計上するとともに、起債の対象となる事業について市債を追加するものであります。