5月31日に定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
報道機関の皆様方には、ご多用の中、 お集りをいただき、ありがとうございます。
日頃より様々な本市の取り組み状況を広く発信いただいておりますとともに、市政発展にご協力をいただいておりますことに対しまして、心より感謝を申し上げます。
5月27日・28日に、プリンス・ウィリアムズ・パーク英国庭園を会場に開催いたしました「フラワーフェスティバル」におきましては、お集りの皆様方のお蔭で、新聞等々で幅広く取り上げていただきました。
この場をお借りしまして御礼を申し上げます。
平成27年2月に、英国王室のウィリアム王子、現皇太子でありますが、本市の「スマイル・キッズ・パーク」を訪問されたことを契機に、本市と英国との交流が始まり、平成29年7月に、第1回目の英国訪問事業を開始いたしましたが、今回の訪問は、令和元年以来4年ぶり、4回目の派遣事業となります。
市内中学生を英国に派遣し、国際感覚を養い、グローバル社会に対応できる国際性豊かな人材を育成すること、姉妹庭園締結から5周年を経た福島庭園を有するケンジントン&チェルシー王立区との交流を通じ、本市と英国との絆を更に確かなものとすることなどを目的として実施するものであります。
実施時期は、7月1日から7月7日までの5泊7日で、参加者は市内の中学3年生で各校から5名ずつの計15名と、団長に市長、副団長に教育委員の遠藤伝一郎氏ほか、CIR・国際交流員を含む職員4名を予定しているところであります。
内容としましては、昨年本市を訪れていただいたダヴェナント・ファウンデーション・スクールでの生徒間交流のほか、姉妹庭園を締結しておりますケンジントン&チェルシー王立区の区役所と福島庭園のほか、英国オリンピック委員会の訪問、ロンドン大学での聴講を計画しております。
新型コロナウイルス感染症拡大という困難がありましたが、ポストコロナとなる今年度の訪問を通じて、英国と本市との交流をさらに進め、「笑顔あふれる人と地域が輝くまちの実現」へ繋げてまいりたいと考えております。詳細につきましては、資料1をご覧頂きたいと思います。
さらに、6月22日に駐日英国大使館にて、開催されます「チャールズ3世国王陛下誕生及び戴冠祝賀会」に、ジュリア・ロングボトム駐日英国大使よりご招待をいただきましたので、出席してまいります。
これまでの絆により得られました、こうした機会を最大限に活用しながら、本市の魅力を継続して発信してまいります。
本市への移住定住を更に促進するため古民家を利用した体験・交流施設として多用途に有効活用が図れるゲストハウスの整備を計画しております。資料2をご覧頂きたいと思います。
目的は、市内への宿泊を伴う体験・交流により、関係人口・交流人口の創出・拡大を図ることで、本市への移住・定住を促進することであります。
用途としては、田舎暮らし体験など移住希望者のお試し住宅をメインに、全国まゆみちゃん交流プロジェクト会員、相模女子大学、英国関係者などの関係人口の交流施設として、幅広い活用を想定していきたいと考えております。
取得を予定している物件の所在地は、 和田字暮々(くれぐれ)内(うち)地内で、建物は木造2階建てで、内装や設備は現代的になっており、外観は古民家らしい風情がある建物となっております。
延べ床面積は199平方メートル・約60坪で、吹き抜けLDKをはじめ、各洋室や和室を 備えており、宿泊や交流の場として利用が可能であります。
また、敷地内に2階建ての倉庫も附属しておりますが、こちらは老朽化しており破損が激しいことと、景観を考慮し、解体をする予定であります。
土地面積は宅地や周辺の山林の計10筆で5,452平方メートルとなっており、取得費用は、土地・建物、全てを含んで概算で 3807万7千円であります。
なお、この物件は、現在不動産事業者が所有しているため、市として取得の意思を早目に示す必要があるため、取得費用につきましては、市議会6月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
次に、運営方法についてですが、運営は民間事業者に委託し、旅館業の許認可も含め、維持管理や受付業務等の運営全般をお願いすることを想定しております。
今後の主なスケジュールについては、倉庫の解体や不動産登記準備などの手続きを進めながら、並行して運営の準備業務などを進め、12月頃の引き渡し、来年2月頃の供用開始を目指して参りたいと考えております。
なお、建物外観や建物内部の写真や間取り図については資料の2ページをご参照願います。
エネルギーや食料品価格等の物価高騰の影響を受けている市民の皆様や事業者の皆様に対し必要な支援を行うため、原油価格・ 物価高騰対策地方創生臨時交付金を活用した支援策についてご説明申し上げます。資料3をご覧ください。
一つに、 昨年度に引き続き、2回目となる農家の皆様に対する生産資材等物価高騰対策支援についてであります。
農業用生産資材の高騰は、昨年5月末から同年10月末にかけて55%、今年5月末までにかけては、さらに10%上昇しており、農業経営をひっ迫していることから、農業生産意欲の維持のためにも、国・県に先駆けて、全ての農家の皆様に対して、市独自の支援を行うものであります。
水稲農家に対しましては、肥料高騰分の半額の支援として、自家消費分10アールを除いた面積をすべての生産農家に対して、10アールあたり 2,000円を その他の農家、野菜・果樹農家等に対しましては、肥料高騰分及び資材購入費用の半額支援として、10aあたり6,000円を 支援するものであります。
次に、畜産農家に対しましては、配合飼料価格が昨年3月末に比べ、1トン当たり約16,000円の値上げとともに、子牛のせり価格も下落している状況にあります。
このことから高騰分の半額程度の支援として、農家の負担軽減と農業生産意欲の維持を目的とし、1トンあたり8,500円を支援するもので、 肉用牛は、1頭当たり 17,000円 乳用牛は、1頭当たり 25,500円 豚は、1頭当たり 2,600円をそれぞれ支援するものです。
二つに、学校給食費等物価高騰対策支援であります。
学校給食費については、今年度4月より子育て世帯の支援の一環として、市独自の半額支援をさせていただいているところであります。
しかしながら、本年4月の食材費を調査したところ昨年度と比較し、約10%上昇していることが判明したため、給食の質を低下させず、栄養バランスのとれた美味しい給食の提供と保護者負担の軽減を図るため高騰分の支援を行うものです。
支援の内容でありますが、食材費が1食あたり30円高騰となり、これについて当初予算で計上していた1食10円に、今回20円分を上乗せして支援するとともに、2学期以降のさらなる物価高騰に備え、さらに20円を確保するものです。
また、自校給食を実施している白沢地区 3小学校については、少人数のため給食センターのような大量調理によるスケールメリットが生まれないことから、人数の大小にかかわらず必要となる揚げ物油代等として1校あたり年間15万円を支援するのものです。
三つに、介護施設及び障がい福祉施設等物価高騰対策支援についてであります。
学校給食食材等の高騰を受け、市内の介護施設及び障がい福祉施設の食費に着目し調査させていただいた結果、学校給食費と同様に1食あたり30円の高騰が確認されたことから年間分に換算して、入所系施設については、定員1人あたり33,000円、通所系施設については定員1人あたり11,000円をそれぞれ支援するものです。
この度の原油価格・物価高騰対策事業にかかる総事業費は、9216万1千円となり、地方創生臨時交付金を充当し、不足する分については、一般財源を充てるものです。
なお、本支援策にかかる関連予算につきましては、市議会6月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
プレミアム付商品券につきましては、 昨年度、第1弾、第2弾を実施しましたところ、市民の皆様や市内店舗の皆様から 大変好評をいただいたところであります。
今回は、物価高騰に苦しむ市民の皆様の生活の一助とするとともに、地域経済の活性化を図ることを目的に、プレミアム付商品券第3弾を市と商工会が連携して実施するものであります。
今回の発行数は15,000セット、 総額1億9,500万円で、明日6月1日から購入申込みを開始いたします。
利用期間は、本年7月22日から10月31日を予定しております。
また、商品券の発行と合わせ、スタンプラリー事業及び商品券連動飲食店コラボメニュー企画を実施いたします。
「スタンプラリー事業」は、地元小売店など、より多くの店舗でご利用いただき、利用者がスタンプを集めると、地元産品などの景品が当たるものです。
「商品券連動飲食店コラボメニュー企画」につきましては、飲食店の創意工夫により、1000円メニューなどのお得なセットメニューを企画し、お店のPR及び利用の促進を図るものとなっております。
プレミアム付商品券発行事業と二つの事業を併せて行うことで、より事業効果を高め、利用者の皆様が楽しんで買い物や飲食ができるよう、進めてまいりたいと考えております。 詳細につきましては、資料4をご参照願います。
令和5年第4回本宮市議会定例会が6月6日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおりであります。
今回の補正予算規模については、一般会計が、2億9,858万7千円、その他の会計は、3,186万3千円、全会計合計では、3億3,045万円となっております。
一般会計補正予算の主な内容等につきまして、ご説明申し上げます。
一つに、先に発表いたしました、ゲストハウス整備に向けた古民家の取得に要する経費及び原油価格・物価高騰対策地方創生臨時交付金を活用した各種物価高騰対策支援に要する経費を、二つに、本宮小学校グラウンドの排水機能を回復させるため、改修にかかる工事請負費及び工事監理業務委託料を、三つに、たかぎ保育所駐車場整備工事にかかる、敷地南側法面の擁壁設置に要する経費を、四つに、白沢ふれあい文化ホール改修工事に係る実施設計委託料を、五つに、新型コロナウイルスワクチン予防接種の追加接種に要する経費を、六つに、民間主導による地域づくりを推進するため、県サポート事業補助金対象事業として、新たに採択された2団体に対する笑顔もとみやトライアシスト事業補助金を、それぞれ計上しております。
その他の議案として、条例の一部改正が4件、整理条例の制定が1件、学校給食センターコンテナ 購入契約が1件、各会計の補正予算が5件債権放棄の報告が1件令和4年度予算の繰り越しについての報告が5件でございます。
以上で、令和5年第4回本宮市議会定例会の議案等の説明とさせていただきます。
今年度の国民健康保険税の本算定にあたりましては、長引くエネルギーや食料品価格などの物価高騰の影響によります、家計への負担に配慮し、一人当たりの税額を、前年度を超えない額で、かつ前年度と同程度の額とする考えで算定をいたしました。
また、税負担の公平性を図るため、応能割・応益割を、極力、50対50に近づけることで調整を行ったところであります。
これにより、一人当たりの税額は、89,470円となり、前年度より221円の引き下げとなります。
また、不足する財源につきましては、前年度からの繰越金と、財政調整基金より8,341万5千円を取り崩し確保するものであります。
国保運営にあたりましては、令和11年度からの県内統一に向け、急激な保険税の変化にならないよう、積み立てを行ってまいりました財政調整基金を活用しながら、スムーズに移行できるよう運営を図ってまいります。
なお、関連する条例改正及び予算につきましては、 先ほど申し上げました、令和5年第4回本宮市議会定例会へ上程させていただく予定であります。