高松市長は、8月27日に市長定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
全国的に大雨災害が続いております。災害によりお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
本市においても、大雨警報や土砂災害警戒情報等がたびたび発令され、タイムラインに沿って自主避難所の開設を実施している状況ですが、今のところ被害はございません。
これから台風の本格的なシーズンとなってきます。スピーディーな情報収集に努め、市民の安全の確保に努めてまいります。
次に、全国的な感染拡大が続いている、新型コロナウイルス感染症につきまして、本市においては、8月に入り急激な増加傾向にあり、26日現在127名が確認され、市内2事業所においてクラスターが発生いたしました。
このような感染状況を踏まえ、縮小開催を予定しておりました本宮市夏祭りを中止するとともに、9月に開催を予定していた、各地区の敬老会についても昨年に引き続き中止とすることといたしました。
市内では、感染力の強いデルタ株による感染が拡大しております。
県内では、いわき市、福島市、そして本市と隣接する郡山市で、まん延防止等重点措置が適用されています。
生活圏として結びつきが強い地域でありますので、更なる危機感を持って対応してまいります。
コロナ禍により様々な行事が縮小、中止となっておりますが、「コロナ第5波襲来注意・徹底予防で静かに過ごす」をスローガンに、市民の皆様ならびに、事業所の皆様の協力をいただき、市としましても感染の収束に全力を傾注してまいります。
本市の新型コロナウイルスワクチン接種の状況でありますが、7月末で65歳以上の接種を希望された方につきましては概ね完了いたしました。
接種対象年齢の12歳以上の方で見ますと、今月25日現在で、1回目の接種が済んだ方は13,562人で50.03%、2回目の接種が終了した方は、11,138人で41.09%の状況であります。
また、今月17日から16歳から59歳の方の予約を開始したところでありますが、予約枠が限られておりますことから、接種を希望される市民の皆様にはご迷惑をおかけしております。
毎週火曜日には新たな予約枠での受付を行っておりますが、今後は予約方法の改善を行い、接種を進めてまいります。
なお、12歳から15歳の方については、本日8月27日に接種券を郵送し、9月7日から予約受付開始を予定しております。
妊娠中の方のワクチン接種につきましては、希望者への優先接種を早急に開始いたします。
なお、里帰りで出産される方や配偶者、パートナーの方へも接種を行ってまいります。
急激なデルタ株による感染拡大のため、医療供給体制のひっ迫が深刻となっており、これ以上の感染拡大を防止するため、基本的な感染対策を一層徹底していただくと同時に、ワクチン接種の更なるスピードアップに努め、一日も早い感染の収束に全力を傾注してまいります。
阿武隈川右岸のコミュニティ交流広場パークゴルフ場につきましては、平成29年6月に供用を開始し、市内外から多くの方々にご利用いただいておりますが、施設の魅力と利便性の向上を図るため、現在の9ホールから、18ホールにコースを拡充いたします。
あわせて駐車場も現在の20台分から129台分に増設を予定しております。
コース設計にあたりましては、本宮市パークゴルフ協会からご意見をいただき、全体的にゆとりを持ったレイアウトとし、起伏のある地形を生かした、利用者に楽しんでいただけるコースとしております。
今後のスケジュールは、各種許認可後、11月から工事を開始し、芝の養生期間を含め、令和4年10月の完成を目指しております。
完成時には、令和元年東日本台風から3年が経過することから、「水害を忘れない・川に親しむ」など、川とつながる大会を開催したいと考えております。
次に、本宮運動公園内「みんなの原っぱ」に整備を進めております運動広場の整備状況について報告いたします。
「みんなの原っぱ」につきましては、令和元年東日本台風の際、一時災害ごみの仮置き場として利用していたことから、台風被害からの復興のシンボルとして、市民の皆様に愛される施設となるよう整備を進めております。
運動広場には、3種類のランニングコース、芝生広場、夜間照明や健康遊具などを整備し、既存遊歩道との一体的な利用により運動機会の提供を図るもので、財源の一部として「スポーツ振興くじ助成金」を活用しております。
工事は順調に進んでおり、ランニングコースについては、10月中に利用開始いたします。
また、芝生広場は養生期間をおいて来春からの利用開始となるものであります。
市民の皆様の健康増進の場となるよう、進めてまいります。
平成29年11月に開園いたしました、プリンス・ウイリアムズ・パーク英国庭園は、本市の復興と交流の拠点であり、市内外から多くの皆様が訪れる施設となっております。
今回、来園者の利便性向上とさらなる英国庭園の魅力発信のため、庭園前駐車場のイベント広場整備と、第5駐車場の整備工事を実施いたします。
イベント広場は、英国庭園のイメージにあわせ、石畳やレンガ風の着色アスファルト舗装とし、中央には、プリンス・ウィリアムズ・パークのロゴを配置し、芝で囲む広場としております。
また、北側には大型バスの駐車場を4台分確保し、奥はイベントスペースとして各種イベントの開催に活用できる仕様といたします。
第5駐車場は、現在、約50台分のみが・舗装となっており、残りは砂利敷となっております。砂利駐車場を舗装し、160台分の区画を確保し、併せて駐車場の周囲に排水施設を設置する計画としております。
隣接するグリーンパーク野球場は、高校野球の会場としても活用されていることから、今回の整備によりこのエリアの一体的な利便性向上に繋がるものと考えております。
令和4年度は開園5周年を迎えることから、バラの見頃となる令和4年5月末には5周年記念事業の開催を計画してまいります。
より多くの来場者に年間を通してお楽しみいただけるよう、整備を進めてまいります。
市では、令和元年東日本台風による被災を踏まえ、防災関連施設等の整備に努めております。
まず、防災備蓄倉庫の整備でありますが、災害時の避難所の早期開設と装備の充実に寄与するため、現在、避難所となる公共施設の敷地内に、サテライト型の防災備蓄倉庫の整備を進めております。
初期対応に必要な毛布やマットレス・発電機等と、新型コロナウイルス対策にも有効なパーテーションやマスクなどをサテライト倉庫内に備えるため、建築面積250平方メートルの主要サテライト倉庫を本宮第一中学校に、また本宮小学校など5箇所に27平方メートルのサテライト倉庫を建設中であり、準備が整い次第、運用を開始いたします。
次に、災害対策として、排水ポンプ車を配備いたしました。
近年の気候変動に伴う集中豪雨を踏まえ、市独自の対策をするため、排水ポンプ車の製作を進めてまいりましたが、7月16日に引渡しを受けました。
運用につきましては、南達建設業組合に委託し、台風や大雨などが発生した際に出動させ、浸水被害拡大の防止・解消に努めてまいります。
公共交通の利用に関する市民アンケート結果から、通勤通学などで移動ニーズが多かった郡山方面への幹線交通確保として、本市と郡山市を結ぶ路線バスを、本年10月1日から運行を開始いたします。
バスの運行事業者は、福島交通株式会社で、既存の郡山駅・フェスタ線を本市まで延伸する路線を、平日は往復6便、土日祝日は往復4便を運行いたします。
ルートは、住宅密集地や高齢者世帯が多い道路に沿って運行することにより市民の方々の利便性を高め、ダイヤについても、7時20分の始発から19時3分の最終便まで、様々な利用形態に応じた構成としており、これらは福島交通による実車走行などを経て決定したものであります。
なお、ルートについて本宮駅西側を発着点といたしますが、工事中は市役所を発着点とし、同じく災害復旧工事中の市道富士内・上沢線については、再開通まで一本南の市道および県道を通行いたします。
運賃についても、既存の公共交通との整合性を図りながら、福島交通株式会社との協議運賃を設定し、利用しやすい運賃といたします。
この路線バスは、地域公共交通の再編に先行して運行することにより、JRの補完機能や免許返納者などの交通弱者対策、さらには市外からの誘客や首都圏からの移住定住対策として、幹線公共交通を担う大きな意義のある運行でありますので、今後、市内外に幅広くPRをさせて頂きます。
また、乗合いタクシーやコミュニティバス等の既存の地域公共交通についても、この路線バスとの接続性を考慮しながら再編案を検討しているところであります。
英国を相手国とする「復興ありがとうホストタウン」として、東京2020オリンピックパラリンピック大会では、「コミュニティ ・ライブサイト」や「市民観戦ツアー」、「英国中学生との交流事業」の実施を予定していたところでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響による組織員会発表の声明やガイドライン、観客受け入れ方針に基づき、事業の中止を余儀なくされました。
これらのことから本市では、市民の自宅をライブサイトに見立て応援する「おうちでライブサイト」を企画し、英国選手団の応援を実施してきました。
今大会では、一昨年、本市が英国を訪問した際に、カヌーの練習風景の見学や、中学生との意見交換など交流をさせていただいたカヌースプリントのリアム・ヒース選手が、見事、銅メダルを獲得いたしました。メダル獲得を心より祝福いたします。
現在開催されております、パラリンピック競技大会でも引き続き「おうちでライブサイト」を実施しておりますので、英国選手団の応援と「おうちでライブサイト」の応募をお願いいたします。
なお、本市のこれまでの英国選手団への応援に対し、英国オリンピック委員会より絵画が本市へ贈られました。
英国オリンピック委員会公式アーティストを務めるベン・モスリー氏による「フロムロンドン・トゥー・トウキョウ」という作品でロンドン大会と東京大会とのつながりが表現された作品となっています。
現在、市役所1階市民ホールにて展示を行っておりますのでぜひご覧いただきたいと思います。
令和3年第4回本宮市議会定例会が・・9月1日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおりであります。
今回の補正予算規模については、一般会計14億5,325万円、その他の会計3億9,588万9千円で全会計合計で18億4,913万9千円となっております。
主な内容でありますが、人権擁護員の推薦が4件、特別功労表彰が4件、条例の一部改正が3件、各会計の令和2年度歳入歳出決算が8件、各会計の補正予算が7件であります。
報告につきましては、令和2年度継続費の精算および、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、令和2年度の健全化判断比率等について、並びに、専決処分を行った和解および損害賠償額について、報告を行うものでございます。
以上、上程いたします議案等でありますが、一般会計補正予算の内容等につきまして、ご説明申し上げます。
一つに、本年2月発生の福島県沖地震で被害を受けました、白岩小学校体育館の災害復旧に要する経費を、
二つに、同じく、福島県沖地震で被災された家屋の応急修理費および被災家屋等自費解体撤去並びに家屋災害廃棄物処理業務に要する経費を、
三つに、新型コロナウィルスワクチン接種の集団接種委託料等に要する経費を、
四つに、パークゴルフ場整備工事に要する経費を、
五つに、市道万世・舞台線、大山・松沢線、大森9号線などの道路維持工事および諸修繕工事に要する経費を、
六つに、英国庭園イベント広場等整備工事に要する経費を、
七つに、橋りょう長寿命化計画に基づき千束橋の修繕工事に要する経費を、
それぞれ計上いたしました。
また、「財政調整基金積立金」につきましては、本補正予算における財源調整により、基金に積立てを行うものであります。
「土地開発基金操出金」、「五百川駅前広場等整備基金積立金」、「教育施設等整備事業積立金」につきましては、事業の円滑な執行を図るため、基金に積立てを行うものであります。
この結果、歳入歳出予算のそれぞれに、14億5,325万円を追加するものであります。
以上で、令和3年第4回本宮市議会定例会の議案等の説明とさせていただきます。