高松市長は、6月7日に市長定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
新型コロナウイルスワクチン接種の状況につきましては、4月30日から、高齢者施設11施設629名の接種を始めまして、6月末に高齢者施設の2回目の接種を終了する予定であります。
また、5月10日より年齢の高い順に予約受付を開始し、同月17日より個別接種を開始しております。
予約につきましては、本市と二本松市、大玉村の3市村で、予約相談センターを設置し、受け付けており、本市の予約者数につきましては、5月30日現在で電話、WEB、LINEを合わせ、2,469名となっております。
予約相談センターに関しましては、大変電話が込み合い、市民の皆様へご迷惑をおかけしておりますが、今月中旬には電話回線を増設し、スムーズな予約受付体制を構築してまいります。
6月4日現在、高齢者および市内の施設入所者のワクチン接種者は1回目の接種が2,228名で、2回目の接種を終えた方が187名となっております。
市内に在勤の医療従事者および施設の従事者等につきましては、1回目の接種が999名、2回目の接種を終えた方が846名となっており、本市での接種者は、合わせて1回目の接種が3,227名で約12%、2回目の接種を終えた方が1,033名で4%となっております。
本市といたしましてはワクチン接種を加速させるため、木・金・土曜日を中心とした平日の集団接種を今月10日より、日曜日の集団接種を13日より、えぽかにて開始し、高齢者のワクチン接種の7月末の終了を目指してまいります。
続きまして、「新型コロナウイルスワクチン接種に係る75歳以上の高齢者および重度障がい者に対する交通費支援について」でございます。
75歳以上の高齢者で接種会場までの移動が困難な方、および重度障がい者に対しまして、接種率の向上を図り、新型コロナウィルス感染症拡大を防止することを目的に、交通費を支援いたしております。
安達管内のワクチン接種会場への2往復分の、タクシー料金を全額負担いたします。その他の医療機関への利用の場合は、片道2,000円を支援させていただいております。
協力事業者につきましては、市内のタクシーおよびデマンドタクシー、介護タクシーといたしました。
17日の接種開始日から、30日までの集計で片道1件といたしまして、338件の利用がございました。
なお、この交通費支援を含むワクチン接種に要する経費については、自治体の負担が生じないよう、本宮モデルとして要望書を提出させていただいております。
今後も、スピード感をもってワクチン接種向上に取り組んでまいります。
次に、新型コロナ感染症にかかる本市支援についてであります。
子育て世帯生活支援特別給付金のうち、ひとり親世帯に対する、子ども一人当たり5万円の給付金については、早期給付を図るため、4月21日に補正予算を専決処分し、4月30日に給付することができました。
また、本市独自の経済対策としまして、昨年12月1日より実施いたしました「本宮市食べて得得キャンペーン事業」につきましては、大変好評で、想定以上の利用が進んでいることから、不足が想定される1億2千万円の補正予算を専決処分し、事業を進めてまいりました。
市民の皆様からはとても喜ばれており、消費喚起による市内商店街の活性化と地域経済回復の一助となっております。
本キャンペーンのクーポン券への引換は・5月31日で終了し、クーポン券の引換額は、1億901万2,500円で、支援額を含め3億円を超える経済効果が出ているものと考えております。
今後も新型コロナウイルス感染症拡大防止に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
台風災害時の適切な対応を展開するため、市としてのタイムラインを策定いたしました。
このタイムラインは、令和元年東日本台風の検証結果をもとに早めの対応を行うことを重点に、市や市民の皆様および関係機関が連携して行う防災行動を時系列で整理し作成したものです。
また、本市が以前より国へ要望しておりました災害対策基本法の改正により、避難勧告と避難指示が一本化され、これまでの避難勧告のタイミングで避難指示を行うよう計画に反映しております。
なお、雨の降り方が変わってきており、災害はこの計画どおりには来ませんので、この計画を基本としながら、臨機応変な対応に努めて参ります。
はじめに、阿武隈川の河川改修の進捗状況であります。
現在、築堤事業につきましては、旧上ノ橋の撤去関連工事を除き、左岸および右岸の堤防を1.5m嵩上する工事を昨年度末までに終え、築堤事業は完了したところです。
また、左岸・弁天地区と右岸・安達橋下流部の河道掘削につきましては6月末までには、完了予定であります。
市民の皆様の不安解消を図るためにも、国土交通省へ早期の完了をお願いしております。
また、「にぎわいのある水辺空間の創出」を目指して市が整備を進めておりました中條河畔広場につきましても、5月末に完成いたしましたので、今後は夏まつりをはじめとする各種イベントでの利活用に取り組んでまいります。
次に、福島県が管理する河川改修の進捗状況であります。
安達太良川の改修は、第一期工事として、昨年10月から開始され、JR橋から千代田橋下流までの約200mの区間について、堤防の嵩上げおよび護岸補強工事が行われております。
今年度についても、来年3月末を目標に、JR橋から阿武隈川までの区間、および千代田橋下流から国道四号の区間について、堤防の嵩上げおよび護岸補強工事を行う予定となっております。
百日川につきましては、今年度に、枝沢橋の架け替え、および関根橋の架け替えに伴う詳細設計を行う予定となっております。
五百川につきましては、国道四号付近の河道掘削や樹木の伐採を行っております。
来年度以降の五百川橋架け替えによる県道県道須賀川二本松線通行止めの対策として、今年度は、高倉橋を通る迂回路確保のため、市道富士内線の改良工事が予定されております。
河川改修の早期完成のため、福島県と一体となって事業を進めてまいりますので、市民の皆さまのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
このたび、学校施設等耐震化計画に合わせ待機児童ゼロを目指した、今後の保育ニーズに対応できる新園舎が完成いたしました。
完成に合わせ、入所する子どもたちや保護者、また、市民の皆様に親しまれる施設となるよう、新しい名称の募集をいたしました。その結果、所在地のイメージが容易にできることなどの理由から、「本宮市立 たかぎ 保育所」とすることとし、今議会に条例改正案を提案いたします。
7月1日に開所する「たかぎ保育所」でありますが、0歳児から5歳児までの保育定員を128名とし、保護者の皆様が安全・安心してお子さんを預けられる保育環境を整えました。施設の特徴として廊下には絵本コーナーを、また、子どもたちの隠れ家になるようなスペース「デン」を設け、遊び心を持たせた施設となりました。内装は木質系を基本としており、木のぬくもりが感じられる解放感あふれる『たかぎ保育所』は、地域に根差した子育て施設の役割を目指しております。
未来を担う子どもたちの笑顔と元気な声が響きわたる「たかぎ保育所」となるよう、より質の高い保育の提供に努めてまいります。
本市は英国を相手国とする復興ありがとうホストタウンに登録されており、東京2020オリンピック・パラリンピックに対して積極的に取組んでおります。
今大会の取組みとして、大きく4つの事業を予定しております。
一つに、コミュニティ・ライブサイトです。新型コロナウイルス感染症の拡大状況を充分に考慮しながら、大会期間中に市民が一体となって競技を観戦し英国チームを応援するなど、盛り上る企画、競技体験を通じスポーツに親しむ企画を実施してまいります。
二つに、競技後の英国のアスリートとの交流です。
残念ながら、新型コロナウイルス感染症対策のため、本市に招いての交流は現時点では困難な状況となっておりますが、引き続きオンライン等、実施方法の変更等を検討しているところであります。
三つに、市民観戦ツアーです。今月に組織委員会から示される方針を注視してまいります。
四つに、英国の生徒との交流です。政府の海外観客受入をしないという方針により、大会期間中に英国ダヴェナント・ファウンデーションスクールの生徒を招いての交流事業はできませんが、過日、同校と実施したオンライン会議の際に、オリンピック以後であっても招待による交流事業の継続を確認しており、実現させたいと考えております。
つぎに、去る5月31日には、鶴岡公二元駐英国特命全権大使ご夫妻を本市に招聘し、本宮第一中学校でご講演を頂きました。
鶴岡元大使は英国庭園整備、ロンドンにおける福島庭園との姉妹庭園締結、更には、本市の英国訪問の受け入れ等、英国との交流推進に多大なご尽力を頂いた方であります。
鶴岡元大使の講話は、海外への関心、夢の実現等、生徒に将来を考える大きな契機になったものと確信しており、生徒たちに英国との絆、ひいては世界平和、五輪の意義へ意識が広がっていくものと期待しております。
今後、発表される組織委員会の開催方針によって、大きな計画変更を余儀なくされることも予想されます。本市と致しましては、感染症対策を万全にした上で、オリンピック・パラリンピック関連事業を実施し、大会の成功に貢献してまいりたいと考えております。
令和3年第2回本宮市議会定例会が6月10日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおり、議案21件、報告6件であります。
今回の補正予算規模については、一般会計1億4,044万円、その他の会計5,169万8千円で全会計合計で1億9,213万8千円となっております。
主な内容でありますが、専決処分の承認を求めるものが2件、条例の一部改正が11件、市道路線の認定廃止がそれぞれ1件、各会計の補正予算が5件、専決処分の報告が1件、令和2年度予算の繰り越しについて、報告が5件でございます。
以上、上程いたします議案等でありますが、一般会計補正予算の内容等につきまして、ご説明申し上げます。
まず、職員人件費全般について、4月の人事異動に伴う調整を行っております。
次に主な事業に係る経費についてでございますが、一つに、新型コロナウィルス感染症対策として、ワクチン接種に係る集団接種、個別接種の委託料を、また、ワクチン接種時の、75歳以上の移動困難者および重度障がい者の方の移動手段を確保するため、タクシー借り上げ料上を、新型コロナウィルス感染症の影響で家計が急変した子育て世帯や、低所得の子育て世帯に対しまして生活支援給付金の支給に係る経費を計上しております。
二つに、令和3年度執行予定の衆議院選挙時における、期日前投票所の新設に要する費用の計上を、三つに、本年2月13日発生の福島県沖地震により被災した、えぽかの災害復旧工事請負費を計上しております。
なお、予備費について、増額補正しておりますが、これは、ワクチン接種に係る関連経費を緊急的に予備費により対応したことから、今後の自然災害発生等に備え必要額を計上しております。
この結果、今回の補正予算の総額は、・1億4,044万円となったものであります。
以上で、令和3年第2回本宮市議会定例会の議案等の説明とさせていただきます。