8月29日に定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
皆様、お世話になっております。
はじめに、今大変心配されています台風第10号、九州の薩摩川内付近に上陸し、被害も出ているようです。心からお見舞いを申し上げます。
この週末から週明けにかけて福島も大変な影響を受けるということで、今朝も対策会議をさせていただきました。
まずは命をしっかりと守っていく。報道機関の皆様から情報をいただきながら、私たちは万全の体制をとり市民の皆様をお守りしたいと考えています。
本市の上半期ですが、英国並びにケンジントン&チェルシー王室特別区との友好協定など関係を深めながら今年も良い形で英国との交流ができました。
過日行われた安達地方の英語弁論大会においては、渡英した生徒が非常に優秀な成績を修めたという報告がありました。
どんどんこのような状況が広まっていって、英国へ行った生徒も行かなかった生徒も同じ形の中で広い視野でものごとを考えられるような状況を作っていきたいと考えています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
また、東洋経済新報社が発表した「全国都市住みよさランキング」において本市は2年連続12回目の県内1位を獲得しました。これについては嬉しい限りです。
この住みよさを市外、県外に発信しながら、怠ることなくオンリーワンの住みよさを、目標を持ちながら市政執行に努めていきたいと考えています。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
この度、本市におきまして、「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を導入することといたしました。
本制度につきましては、市としても一年前から計画し、準備を進めてまいりました。
この度、福島県における制度化に関する表明を受け、基本的人権に関わる地域格差が生じることがないよう、足並みを揃えていくことが最善と判断し、本宮市男女共同参画審議会の全会一致を得て、議会にも報告した中で、決定したものであります。
本制度の概要につきましては、法的に婚姻が認められない同性のカップルや、個々の事情により婚姻が叶わない異性間の事実婚のカップルの方々などから、お互いを人生のパートナーとして宣誓を受けることにより、市がその関係性を証明するものとなります。
加えて、パートナーの子どもや親も家族として認めるためのファミリーシップ制度も併用してまいります。
当該制度は、通常の夫婦関係または家族関係と同様とみなすことで、市の裁量の範囲内において、各種行政サービスを受けていただき、パートナーシップ関係にある方々の暮らしやすい生活につなげていきたいと考えております。
また、宣誓される方々は、本市または福島県のいずれかの制度で証明を受けることが可能となりますが、一方の証明書において、双方の行政サービスを受けることを可能とさせたい考えであります。
なお、本制度の開始時期につきましては、福島県の施行日と同日付けで開始することといたします。
最後に、性の多様性に関する取り組みにつきましては、昨年6月に制定された「通称:LGBT理解増進法」や「福島県の取組方針」に沿った形で進めるものでありますが、まずは、その一歩として、本制度の運用から開始するものであります。
今後におきましては、性の多様性への理解に関する全般的な市の役割や施策について、引き続き、検討・議論を重ねながら、より多くの方々の理解形成につながる取り組みを目指してまいりたいと考えております。
本宮市ふれあい美術館は、新たな芸術・工芸品等の展示施設として、多くの人が来館する施設となるよう、リニューアルオープンに向けて、準備を進めておりましたが、この度、日程等内容が決定いたしましたので、報告いたします。
日程につきましては、9月21日、土曜日に開館する運びとなりました。
美術館一階には、本市が収蔵しております、英国の芸術家ポール・スプーナーの自動人形を「ポール・スプーナー オートマタホール」として、約20点、常設展示いたします。
今後は、収蔵しております約160点の作品を、順次展示してまいりますので、お楽しみいただきたいと思います。
開館記念企画展として、9月21日、土曜日から11月4日、月曜日まで、「とびだす絵本展」を、観覧料大人500円、高校生以下無料で開催いたします。
併せまして、講演会やワークショップも開催する予定であります。
また、オープン前日であります9月20日、金曜日に、関係する皆様をご招待し、オープニングセレモニーを開催したいと考えております。
報道各社の皆様にもご来場賜りますようお願い申し上げます。
しらさわグリーンパーク野球場につきましては、オープンから30年が経過し、各所に老朽化がみられることから、昨年度、管理棟内の改修工事を行い、本年4月にリニューアルオープンし、市民の皆様をはじめ、多くの方がより利用しやすい施設となりました。
今後も、長期に活用いただける施設として改修を進める中で、この度、球場内の施設の更新を進めたく報告いたします。
改修を予定しておりますのは、一つに選手の安全を確保するため、球場内ラバーフェンスの全面交換、二つにバックネットの張替、三つに破損の激しい球場内外周の排水にふた掛けするラバーグレイチングの交換、四つにスパイクのまま歩行できるよう管理棟内廊下のラバー敷き、五つにバックネット裏、スタンド席外壁の塗装などであります。
工事作業につきましては、利用者に影響がない閉場期間であります今年12月から翌年3月までを予定しております。
来シーズンには、皆様に気持ちよく利用していただくとともに、市内外からより多くの方に野球場に足を運んでいただけるよう改修を進めてまいります。
なお、これらの予算につきましては、市議会9月定例会補正予算においてお願いするものであります。
来年度においては、電光掲示板に着手する予定でございます。
仁井田地区公民館につきましては、昭和52年に建築され、築47年が経過し、耐震補強工事が必要とされております。このことから、利便性の向上と耐震性を高めるため、改修工事を行うものであります。
改修を予定しておりますのは、一つに耐震性を高めるため、サッシの一部を撤去し壁面を設置する補強、二つに断熱改修のためのサッシの全面入れ替え、及び発泡ウレタンの吹き付け、三つにバリアフリー化のため、すべての部屋の段差解消とみんなのトイレの設置、四つに避難所としての機能の充実を図るべく、非常用電源としての太陽光発電と蓄電池の設置、及び全室空調設備の設置などであります。
工期につきましては、おおよそ7か月を要すると見込んでおります。
工事期間中、利用者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、この間、今月耐震改修工事が完了し、リニューアルオープンいたしました荒井地区公民館などをご利用いただきたいと考えております。
改修後には、皆様に気持ちよく利用していただき、有事の際には避難所として安心してご利用いただけるよう改修を進めてまいります。
なお、これらの改修に係る経費としまして、工事費2億5,050万6千円を、市議会9月定例会補正予算に計上するものであります。
本市におけるふるさと納税の寄附額は、今年度におきましても、多くの方からお寄せいただき、7月末日時点での寄付申込額は2億2,494万6千円で、昨年同時期と比較し約2倍の状況となっております。
皆様からの多大なるご支援に対しまして、改めて心より感謝を申し上げます。
当初予算では、前年度寄付額の実績をもとに7億円を見込み、4月以降の実績も考慮しながら、今年度10億円を目標に進めておりますが、これから年末に向かい、ふるさと納税の申し込みは12月にピークを迎えます。
返礼品等の調達状況や寄付金額の急激な増減等、様々な不確定要素があることから、現段階で想定される寄付金額に対して、返礼品等の支払いに不足が生じないよう、寄附金とそれに伴う返礼品等に要する経費といたしまして、歳入歳出それぞれ5億円の増額予算を9月定例会の補正予算に計上させていただく予定であります。
いただきましたご寄附につきましては、ふるさともとみや応援基金として積立て、翌年度以降の事業の財源として、有効に活用させていただきたいと考えております。
今回5億円の補正となりますが、あくまでも目標は10億とし、多めに見込んだ金額ということで報道機関各社の皆様におかれましては、ご理解をいただきたいと考えています。
「ふるさと暮らし体験住宅『和暮和暮』」の利用状況及び改修案について、説明させていただきます。
和暮和暮は、本年4月27日にオープンして以来、想定を上回る多くの方々に利用していただき、また、地域の印象や施設の利用満足度において、大変高い評価をいただいております。
1番の7月末現在の利用状況・予約状況ですが、当初、令和6年度の年間目標として、年間で36組の利用目標を立てておりましたところ、7月末現在で、予約分も含め、計41組の方々に利用していただいている状況です。土日祝日の稼働率につきましては100%となっております。利用者は、東京、埼玉、神奈川など首都圏の方々が過半数を占めているという状況です。
利用者の属性になりますが、53.3%が移住希望者になっております。
今後、多人数利用の際にも快適にお使いいただけるよう、シャワールームとトイレの増設に係る工事費を、9月定例会において補正予算に計上してまいります。
移住相談も昨年度と比較し倍増しております。今後さらに、より多くの方に地域の魅力を体感していただきながら、移住定住と交流拡大につなげてまいりたいと考えております。
本年度進めておりました、被災者生活再建支援システムを導入いたしましたので報告申し上げます。
導入した被災者生活再建支援システムは、NTT東日本が提供しているシステムで、タブレット端末を活用して、建物被害認定調査・罹災証明書発行・被災者台帳管理の3つを一元的に実施・管理できるシステムであります。
システムの導入前後の比較と効果につきましては、表のとおりとなり、これまで紙ベースによる作業で、膨大な負担が伴っておりました被害認定調査や調査結果計算は、システム化によって事務処理に係る負担や時間が大幅に削減できること。
罹災証明書の交付では、システム上で基礎情報と調査結果を突合することで、人為的なミスが生じない形で証明書交付までの所要時間を短縮できること。
被災者台帳管理では、システム上で横断的に情報を共有することで、被災された方々に対し漏れのない支援が行えることなど、システム導入によって、被災された方々への生活再建支援の効率化と迅速化を図るものであります。
被災された方々の早期の生活再建へ繋いでいくためには、寄り添った丁寧な対応に加え、スピード感や漏れのない支援が求められることから、システムの有効活用と庁内連携に努めてまいります。
本年度実施いたします、本宮市防災訓練「住民避難訓練」について報告申し上げます。
本年度の防災訓練につきましては、住民の皆さんの防災意識の高揚、知識の向上と、行政区・自主防災組織による地域の共助体制の強化、さらに地域で繰り返し訓練に取り組める仕組みづくりを目的に、白沢地区内6地区において、住民参加・体験型の住民避難訓練を実施するものであります。
また、訓練を通して、各地区単位の自主防災組織の設立について働きかけを行いながら組織化率の向上を図ってまいりたいと考えております。
訓練テーマを「共に助け合い 誰一人取り残さない防災」と掲げながら、大規模地震・土砂災害を想定し、9月1日の稲沢地区を皮切りに、2月16日の長屋地区まで、計6回、各地区分館などを会場に、避難訓練や避難所開設・運営訓練、炊き出し訓練、地域防災マネージャーによる防災講座・マイ避難作成などを実施してまいります。
災害による犠牲者を出さないために、地域の皆さんと連携を図りながら効果的な訓練となるよう実施してまいります。
9月1日の稲沢地区については台風の影響が非常に心配されるところです。延期等も含めて冷静に判断してまいりたいと考えています。
令和6年第4回本宮市議会定例会が9月3日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、諮問4件、議案21件、報告3件であります。
今回の補正予算規模については、一般会計18億4,012万4千円の増、その他の会計2億6,015万2千円の増、全会計合計で、21億27万6千円の増となっております。
先にご説明しました、仁井田地区公民館耐震補強工事、しらさわグリーンパーク野球場改修経費、ふるさと納税返礼事業・ふるさともとみや応援基金積立金、ふるさと暮らし体験住宅「和暮和暮」改修経費に係る補正予算のほか、
一つに、児童の心身の成長と体力向上 を図るため、スキー教室に要する経費として1,188万円の追加を、
二つに、計画的な教育施設の整備改修等を行うため、安定した財源の確保を目的として、教育施設等整備事業基金の積立金を1億、
三つに、10月1日から始まる、新型コロナワクチン接種に係る費用の、国の見直しにより増額となる経費として、3,486万円の増額を、
四つに、当初予算に組み入れることができなかった福祉利用サービスに対する障がい介護給付費及び障がい児給付費分として、それぞれ1億5,221万3千円、1億1,255万4千円の増額を、
五つに、認定農業者の育成を図るため、認定農業者育成支援事業補助金として、1,385万8千円の増額を、
六つに、新規創業希望者が増加している状況を踏まえ、創業者空き店舗活用支援補助金として697万5千円の増額を、
七つに、市道及び用悪水路の適正な維持管理を図るため、市道古城ヶ谷戸・征矢田線ほか4路線を主とする道路維持工事及び、諸修繕工事並びに、用悪水路改良工事に要する経費として、1億5,140万円の増額について、それぞれ補正予算に計上するものであります。
次に、その他の議案等の主な内容でありますが、
・人権擁護委員の推薦が4件
・市表彰式における特別功労表彰について議会の同意を求める議案が2件
・条例の一部改正が3件
・各会計の決算認定が8件
・各会計の補正予算が7件となっております。
市表彰式につきましては、毎年11月3日に開催し、各分野においてご貢献・ご尽力いただいた方々、市政振興発展のために多大なるご支援をいただいた方々を表彰するものであります。
本年表彰予定の方々は、本日現在で、特別功労2名、一般功労8名、特別善行表彰1名、善行表彰8名、計19名となっており、そのうち、特別功労表彰2名について、議会の同意を求めるものであります。
また、令和5年度決算につきましては、実質公債費比率が、5.5%となり、前年度比率5.2%から0.3ポイントの増加となりました。
この主たる増加の要因は、工業用地資産運用事業出資借換債に係る元金償還の開始によるものであります。
また、将来負担比率は、66.6%となり、前年度比率の58.4%から8.2ポイント増加いたしました。
主たる増加の要因は、白沢公民館改修や、歴史文化収蔵館改修等の新規借り入れによるものであります。
実質公債費比率及び将来負担比率ともに増加となりましたが、国の基準を大きく下回っており、今後も、「本宮市財政運営計画」に基づき、重点事業の計画的な実施による財政運営と、将来負担の軽減に配慮しながら、健全財政の堅持に努めてまいります。
詳細につきましては、配布いたしました議案及び資料をご参照くださいますようお願い申し上げます。
以上で、説明を終わらせていただきます。
資料1_本宮市パートナーシップ・ファミリーシップ制度について [PDFファイル/790KB]
資料2_本宮市ふれあい美術館オープンについて [PDFファイル/1.99MB]
資料3_しらさわグリーンパーク野球場改修工事について [PDFファイル/371KB]
資料4_仁井田地区公民館耐震補強改修工事について [PDFファイル/879KB]
資料5_ふるさと納税の状況について [PDFファイル/739KB]
資料6_本宮市ふるさと暮らし体験住宅「和暮和暮」の利用状況及び改修について [PDFファイル/1.64MB]