8月31日に定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
報道機関の皆様方には、ご多用の中、お集りをいただきありがとうございます。日頃より様々な本市の取り組み状況を広く発信いただいておりますとともに、市政発展にご協力をいただいておりますことに対しまして、心より感謝を申し上げます。
はじめに、本市は、2050ゼロカーボンシティを宣言していることから、その実現に向けた取り組みの一つとして、本日は、「ペーパーレス」での記者会見とさせて頂きますので、記者の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
また、9月5日開会予定の本宮市議会9月定例会においても、一部、紙媒体での部分はございますが、ペーパーレス議会としての取り組みをスタートしてまいります。
庁内では既に庁議などの会議で、ペーパーレス会議を始めておりますが、今後は、市民の皆様が委員等で出席いただく各種会議等においてもペーパーレス会議を取り入れながら、ゼロカーボンの推進を図ってまいります。
それでは、次第により発表させていただきます。
現在、白沢公民館周辺では、しらさわ夢図書館のリニューアルが完成し、白沢公民館の改修としらさわカルチャーセンターの展示収蔵施設化の工事を進めております。また、ふれあい文化ホールは、美術・工芸品展示施設としての改修実施設計を行っており、令和6年秋に展示施設としてオープンをする予定であります。
リニューアルにあたっては、本宮市を印象付けるような、展示の目玉となり、広く市内外の方々に来ていただける作品が必要と考えております。
今回、購入を予定しているのは、日本で唯一のポールスプーナーコレクションであり、これまで2回行った展示では多くの集客実績があり、大変好評でありました。この英国自動人形により、英国との交流を進めている本市にとって市民の英国理解を深め、英国との交流の象徴、新しい関係構築のきっかけとして参りたいと考えております。
購入作品は、自動人形87点、機構模型35点の計122点のほか、描画や什器等で、納品後は、文化ホールリニューアルオープンに向けて、展示準備を進めてまいります。
なお、購入費用につきましては、市議会9月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
現在、白沢公民館はカルチャーセンターの機能を移行するとともに、長寿命化、バリアフリー化耐震補強等の改修工事を実施しているところです。
改修前のカルチャーセンターに設置していたフルコンサートグランドピアノについては、現在サンライズもとみやで使用しており、今回の白沢公民館大ホールについては、アップライト型のピアノのサイズがちょうど良いことから、新たなピアノの設置を考えております。
しかしながら、通常のメーカーのアップライトピアノでは音量・音質ともに不足が生じることから、音量を確保し、かつ音質にも非常に優れた、世界三大ピアノメーカーの製品である、スタインウェイのアップライトピアノを導入することにより、一流の音色を市民の皆様へ提供させていただける環境を整えるものです。
なお、購入費用につきましては、市議会9月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
こちらは、次の、(4)紙製クリアファイルの作成についてと併せ、本市のゼロカーボン推進の取り組みでございます。
来年春に全国初となる24時間365日対応の水素ステーションが、本市内で稼働することに合わせまして、公用車として 水素燃料電池自動車、いわゆるFCVを市長車、議長車、副市長車として3台導入したいと考えております。なお、副市長車につきましては、本市へのお客様・要人対応としても使用させていただきたいと考えております。
FCVの導入により、行政として率先した行動を示し、排出ガスゼロのメリット等を発信することで、ゼロカーボンに向けた、より一層の取り組みに繋げてまいりたいと考えております。
昨今、日常生活における利便性の高まりとともに、使い捨て文化の象徴であるプラスチック製品とその廃棄物の増加が社会問題となっております。
プラスチック製品は、製造と廃棄の過程におけるCO2の排出量が高いことから、プラスチック素材の依存度を減らし、環境負荷の少ない素材への転換を図りながら、廃棄物そのものの削減も目指さなければなりません。
市は、このたび、市役所業務において、使用数量や使用頻度が顕著であった「プラ製クリアファイル」の使用を廃止し、全て「紙製のクリアファイル」へ刷新するとともに、各種イベントや教育現場における啓発資材として活用するため、3万枚を作成する方針といたしました。
素材は、森林の健全な若返りなど、森林の持続可能な適正管理により、カーボンオフセットに貢献するFSC認証紙を用いることといたします。また、紙製に更新することにより、リサイクルの容易性を高めることを目的といたします。
なお、既存のプラ製クリアファイルにつきましては、庁内で一元的に回収のうえ、事務用品の通信販売を行っているアスクル社へ提供し、全てリサイクルすることにより、約2トンのCO2の削減に努めてまいります。
この取り組みを通じまして、「石油製品のリデュース」「資源のリサイクル」「カーボンオフセット」の効果を高めながら、より一層のゼロカーボン推進を図る考えであります。
なお、これらの費用につきましては、市議会9月定例会にて補正予算を上程させていただく予定であります。
本宮市地域公共交通計画に基づく、新しい公共交通サービスについては、本年10月1日からスタートすることとし、本年2月の定例記者会見にて概要を公表させていただきましたが、今月18日に開催いたしました本宮市地域公共交通活性化協議会において、運行内容の詳細がまとまりましたので、発表させていただきます。
まず、新しい乗合いタクシーについては、土曜日運行や、運行時間の拡大を図るとともに、本宮二中巡回便を新設しながら、便数と指定乗降場所の充実を図るものといたします。
名称につきましては、従来から慣れ親しんでいただきました旧白沢村のキャラクターをモチーフとした「イクタンタクシー」から「チョイソコもとみや」に改めることとさせていただきますが、全国の都市部での運用実績と知名度のある配車システム「チョイソコ」を東北で初導入を図ることにより、今後の移住・定住者にも受け入れられやすい横展開と、企業のスポンサー獲得を目指していくものといたします。
次に、これまで実証運行を行ってきました「定額タクシー・まちタク」は、現在、937人の利用登録をいただいております。これまでの利用者の声を反映しながら、乗降場所の追加を図り、10月からは本格運行に切り替えて実施してまいります。
また、現在の市営バス・下樋熱海線が 再編により廃止となることから、太田熱海病院の定期通院者が利用されておりましたバスの代替交通サービスとして、当該通院者への小型タクシーを用いた移動支援を2年間の経過措置として実施させていただく考えであります。
次に、新しいコミュニティバスについては、朝夕の時間は、各地区からJR各駅を結ぶ「通勤通学バス」として運行し、本宮高校へのアクセスも確保するものへ。日中は、需要の高い区間を重点運行すべく、2系統の「まちなか線」と、「市内東西線」を運行するものといたします。
これまでのフリー乗降制は、安全面及びJRダイヤに確実に接続する観点から見送りとし、市内56カ所に設置するバス停留所での乗降による運行を実施してまいります。
今後、様々な情報媒体を通じまして、市民の皆様に、新しい公共交通の概要や、運行に関する情報をお知らせしてまいりますので、報道機関の皆様にもご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
来る10月8日、日曜日に本宮市総合防災訓練を実施いたしますので発表させていただきます。
この防災訓練は、地域防災計画に基づき、防災関係機関、各種団体および住民が一体となって、災害応急対策活動の習熟と、防災意識の高揚を図ることを目的に実施するものであります。
今年度の訓練は、「令和元年東日本台風の教訓をもとに、『逃げ遅れゼロ』、『犠牲者ゼロ』を目指して」をテーマに掲げ、本宮河川防災ステーションをメイン会場として3つの会場で行い、また、訓練内容については、テーマのとおり台風災害に特化した訓練を、市のタイムラインに基づきながら、分かりやすい情報の発信訓練や、避難所設営訓練など、23項目の訓練を行うこととしております。
一昨年、県の総合防災訓練を、本市を会場に実施する予定で、関係機関・団体の皆様にご協力をいただきながら、市の職員が一生懸命に計画を練り上げ、実施するばかりでありましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、やむなく中止となったという経過がございます。
こういった経過がありますので、今回の計画にあたりましては、県総合防災訓練の計画をベースに、また、併せまして、本年5月から配置しました地域防災マネージャーのアドバイスのもと、計画をしたところであります。今回の訓練は、令和元年東日本台風後、初めての開催となります。二度と災害による犠牲者を出さないために、多くの市民の皆様に参加をいただきながら、また、関係機関・団体と連携をしながら、この総合防災訓練が効果的な訓練となるよう、実施してまいります。
本市の奨学金制度については、令和2年度に日本学生支援機構が給付型奨学金の拡充をしたことで、応募者が減少している状況であります。
今回、本市の奨学金制度を見直し、拡充することで就学に意欲と能力を有する学生が利用しやすくするとともに、本市の学生の海外留学の応援も実施してまいります。 また、貸与型奨学金利用者については、卒業後市内へ戻り就職する学生に対して返還支援を行い、若者の地元離れと企業での人材確保につなげてまいります。
今回の制度拡充のポイントとして、一つに、貸与型奨学金の応募要件に所得基準を廃止します。二つに、他の奨学金制度との併用を可とすること。三つに、市内に居住し就職した場合の奨学金返還を支援します。四つに、海外留学支援として、グローバルな視点を持った若者や将来の担い手を育成するため海外留学を応援する奨学金を設けます。
給付型は、従前の月額1万円給付について、併用を可能といたしました。また、海外留学に対しても、中高生の短期留学及び長期留学する学生に対しそれぞれ20万円の激励金を給付といたしました。
財源につきましては、貸与型奨学金は、現在の遠藤輝雄奨学基金を未来担い手奨学基金へ基金名称を変更し、今後必要となる原資分を計画的に積み増しし運用してまいります。給付型につきましては、現在の篤志奨学資金給与基金を活用いたします。 貸与型奨学金の返還支援制度につきましては、貸与型奨学金を利用した学生が、本市へ居住し、自宅から通勤により事業所等へ就業した場合、返済額の4分の3を支援するものです。
今後のスケジュールとして、9月定例議会において基金条例について上程し、お認めいただいたのち、10月には学生の皆様に奨学金制度の周知を図ってまいりたいと考えております。
永年にわたり社会に貢献されてこられた高齢者の皆様を敬愛し長寿をお祝いするため、9月3日から9月18日までの日程により、市内9地区で敬老会を開催いたします。
青田、荒井、仁井田、岩根の4地区並びに糠沢、白岩の2地区につきましては、合同での開催となります。
現在、各地区の実行委員会の皆様にご理解、ご協力いただき4年ぶりの開催に向け準備を進めております。
開催にあたりましては、高齢者の皆様へ敬意を表するとともに、楽しい癒しのひと時を過ごしていただけるよう努めて参ります。
令和5年第6回本宮市議会定例会が 9月5日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
はじめに、今回の補正予算規模については、一般会計が、8億8,241万6千円、その他の会計は、3億5,264万2千円、全会計合計では、12億3,505万8千円となっております。
一般会計補正予算の主な内容につきましては、先に、発表させていただきました、 英国自動人形等展示用美術品の購入に要する経費、 白沢公民館用「スタインウェイ」のピアノ購入に要する経費、水素燃料電池自動車導入に要する経費、紙製クリアファイルの作成に要する経費のほかに、主要な経費についてご説明申し上げます。
一つに、しらさわグリーンパーク野球場内改修に要する経費についてであります。
しらさわグリーンパーク野球場は、平成6年にオープンしてから約30年が経過し、各所に老朽化がみられることから、今後も長期に活用していただける施設として改修を進めているところです。
今回の改修箇所といたしましては、管理棟内ですでに改修を終えている更衣室を除いたすべての場所となります。内容といたしましては、照明のLED化、トイレの洋式化及びバリアフリー化、床材の貼替、壁・建具等の貼替及び塗り替え、ダッグアウト等のスパイクで利用する場所のラバーの貼替などであります。
今後のスケジュールにつきましては、冬季期間の11月から来年3月までに工事を実施し、来シーズンには皆様に気持ちよく利用していただける施設となるよう改修を進めてまいります。なお、施設内のエアコン設置についても、来シーズンに間に合うよう進めてまいります。
二つに、物価高騰対応住民税非課税世帯緊急対策事業に要する経費についてであります。
光熱費等の物価高騰が続いておりますが、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯等への緊急対策として、1世帯当たり6,000円の現金給付を考えております。対象は、令和5年度住民税が全員 非課税である高齢者世帯及び、障がいをお持ちの方がいらっしゃる世帯並びに、ひとり親世帯で、約1,800世帯を見込んでおります。
事業期間については9月下旬から12月とし、準備が整い次第、対象世帯へ 速やかに給付金をお届けしたいと考えております。
最後に、本宮駅東口仮駅舎跡地整備にかかる詳細設計に要する経費についてであります。本宮駅駅舎整備のために建てられた、東口仮駅舎及び仮設トイレの跡地を利用させて頂き、駅利用者の皆様の憩いのスペースとしての施設整備を計画しております。
整備内容は、路面のプリント舗装、ベンチと、本宮駅の歴史を示す掲示板の設置、さらには東西アクセス整備事業完成に伴う記念碑的なものとして、本宮駅にゆかりのある野口英世博士の銅像の設置を考えております。
一般会計補正予算にかかる主な経費については以上でございますが、その他の議案といたしましては、条例の制定及び改廃が3件、財産の取得が1件、市道路線の認定が1件、一部事務組合規約の変更が1件、各会計の令和4年度歳入歳出決算が8件、 一般会計を除く各会計の補正予算が6件、報告案件が2件であります。
また、市表彰式における功労者についての議会の同意を求める議案といたしまして、自治功労表彰が3件、特別功労表彰が4件であります。
以上が、令和5年第6回本宮市議会定例会の議案等の説明とさせていただきます。
これで発表を終わります。